地球のためにできること
地球のためにできること -CO2排出量削減へ-
京都議定書(第1約束期間2008~2012年)で定められた温室効果ガス削減6%(1990年比)への取組み。五條製紙は環境負荷削減のため、都市型工場への転換を始めました。
1992年に、「C重油焚きボイラー」から「灯油焚きボイラー」へ燃料転換し、約25%のCO2排出量の削減を達成。2005年には、「ガス焚きボイラー」への転換で、更に約17%を削減し、その後も、様々な省エネ活動を進めることで、2012年には、1990年対比で、約60%のCO2排出量の削減を達成する事ができました。
五條製紙は、今後もより環境負荷の掛からない設備等を積極的に検討するとともに、社内の省エネ活動を強化し、社会に貢献できるよう努力して行きます。
環境省 自主参加型国内排出量取引制度(J-VETS)「第4期・第7期」に参加
当社は、「試行的排出量取引スキーム」(運営事務局:内閣官房、経済産業省、環境省)における目標設定参加型のJVETSに参加しています。
第4期では、基準年度(2005~2007年の3カ年平均)のCO2排出総量を23,443t-CO2とし、実施年度(2009年)ではCO2総排出量を18,701t-CO2まで削減することができました。
第7期では、基準年度(2010年)のCO2排出総量を16,088t-CO2とし、実施年度(2012年)ではCO2総排出量を15,454t-CO2まで削減することができました。
この基準年度・実施年度のCO2排出実績は環境省の定める第三者検証機関による検証結果に基づき、環境省より確定通知を受けています。
尚、今回のCO2排出削減量は、環境省の自主参加型国内排出量取引登録簿システムに移動可能排出枠量として、4,742t-CO2(第4期)、634t-CO2(第7期)を登録してあり、今後、この移動可能排出枠量を取引できる企業を、業種を問わず、広く募集して行きます。
平成25年度静岡県地球温暖化防止活動に関する知事褒賞受賞
静岡県では、地球温暖化対策推進の一環として、毎年、静岡県地球温暖化防止条例第28条の規定に基づき、地球温暖化の防止に顕著な功績があった静岡県内の個人又は団体を静岡県知事が表彰しています。今回、温室効果ガス排出削減対策区分の中小企業の部において、当社が受賞いたしました。
※温室効果ガス排出削減対策区分には、大企業の部と中小企業の部があり、各1事業者が表彰されます。
選考基準は、「温室効果ガスの排出を低減する技術や製品等の先導的導入及びその普及啓発により、温室効果ガスの排出削減に寄与」したかであり、当社は、以前より様々な省エネプロジェクトを推進するとともに、ISO14001を活用した会社全体で二酸化炭素の排出量削減に取り組めるシステムを構築・推進することで、1990年比で60%以上、2002年比で40%以上の二酸化炭素排出量を削減しています。また、官公庁が実施している温室効果ガス削減事業への参加や静岡県が推進する未利用エネルギーである地下水冷熱利用の普及事業等へも積極的に参加していることが評価され、今回の受賞に至りました。
表彰式は平成26年6月7日の静岡県環境月間県民大会にて執り行われ、川勝知事代理の高副知事より、当社会長の川口に表彰状が授与されました。
静岡県 「富士山の地下水を活用した新型熱交換システムモデル」事業参加
当社は、静岡県が普及に取り組んでいる地下水の冷熱利用システムを共同調査しています。これは、新エネルギーの中で、温度差エネルギーとして定義されている分野であり、一年を通して、安定した水温(≒15℃)を得られる富士山周辺の豊富な地下水を利用する取組です。
この事業以外にも、数年前より、工場内空調機に地下水の通水システムを導入し、予冷熱効果として、大幅な動力削減を達成しています。
再生可能エネルギーの導入
平成24年7月施行の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」に参画すべく、当社も騒音等の公害が発生しない太陽光発電事業にて平成24年度参入者として設備認定をうけ、平成25年11月1日より電力供給を開始しました。
☆固定価格買取制度においては、20年間固定価格にて発電した電力を全量電力会社へ供給する形となります。電力会社を通じてはいるものの、少なからず地域へのエネルギー供給元である自覚を持ち、安定的に発電並びに送電できるよう努め、地域貢献を果たしていきます。
太陽電池モジュールは、多結晶シリコンセルを採用し、本社工場(2棟)・製品倉庫(2棟)に合計で376kW容量を設置しました。